配当株ポータル

あなたは、「記念配」や「特別配当」について、ご存知でしょうか。

 

「普通の配当とどこが違うの?」
「記念配は、創立○○周年記念とかの配当のことだよ。」
「特別配当は、土地とか売って、特別に利益が出た時の配当じゃない。」
「四季報の配当金額の後ろに、記とか特って文字が付いてるよ。」

 

配当株投資を行う上で、「記念配」や「特別配当」は知っておくべき用語です。ご存じでないなら、ここで勉強していきましょう。

 

普通配当、特別配当と記念配当

そもそも、配当とは、何でしょうか。

 

配当とは、細かい定義は抜きにすると、「会社が儲けた利益の一部を現金で株主に還元してくれるもの」です。株主優待として何らかの物品、例えば自社商品やクオカードなどで、還元してくれる会社も多いですが、ここではあくまで「現金配当」のことです。

 

会社は、1年に一度、その年の売上や利益を計算する「決算」というものを行い、決議を経て、その利益の一部を配当として株主に還元してくれると言うわけです。

 

次の年どうでしょうか。会社は、毎年同じ金額の利益が出るわけではなく、その年の業績によって変わってきます。では、配当はどうなるかと言うと、その会社の方針次第です。業績に連動させて配当を増やしたり(増配)、減らしたり(減配)する方針の会社もあれば、毎年一定額の配当金を出す方針の会社もあります。

 

では、その年にたまたま業績が悪く、利益が出なかったら、配当は出せないかというと、そんなことはなく、過去に貯め込んだ利益の中から、配当に回すことにより、毎年、安定した配当額を出すことも出来ます。

 

また、特別に業績好調とか、土地売却の特別利益などの理由で増額される「特別配当」と言う名目の配当があります。いつもの配当を「普通配当」と呼び、この特別な増額を「特別配当」と呼んで区別しているわけです。「この特別配当は、来年以降はどうなるか分からないよ、大幅に減るとか、無くなるかも知れないから、覚悟しておいてね。」と言うことです。

 

もっと言うなれば、結局は「特別」の中身次第と言うことで、「特別」という言葉を「今期は特別に」と言う意味で使われているなら、一期限りの特別な配当となりますし、「特別枠」として不透明な業績に対する配当だよということであれば、しばらくの期間「特別配当」として支払われることになります。配当という観点では、何よりも減配が嫌われますから、配当政策として、これは「普通配当」を増配するのではなく、あくまで「特別配当」と言う名目で増配ですよと。特別配当が無くなっても、普通に戻るだけで、減配じゃないからね、と言いたいわけです。

 

「記念配当」と言うのもあります。これは、会社の創立記念や上場記念として増額されるものです。例えば、今年は創立30周年を記念して、「普通配当40円」に加えて、「記念配当10円」を増額しますといった感じです。この場合、その年の配当額合計は、50円になります。

 

今期の配当(50円) = 普通配当(40円)+記念配当(10円)

 

この「記念配当」は、原則として一期限りのものですが、次の期に「記念配当」の一部または全部が「普通配当」に加えられる場合も多いようです。例えば、今期は「普通配当40円」+「記念配当10円」だったものを、次の期は「記念配当」全て落とすのではなく、記念配当の10円のうち5円は普通配当に切り替え、「普通配当45円」とする、と言った感じです。

 

2016年度の配当(40円) = 普通配当(40円)
2017年度の配当(50円) = 普通配当(40円)+記念配当(10円)
2018年度の配当(45円) = 普通配当(45円) ※記念剥奪(-10円)、普通配増配(5円)
2019年度の配当(45円) = 普通配当(45円)

 

配当と言っても、いろんな種類と言うか、会社の思惑から、回りくどく、一筋縄では行かないようです。

 

一時的に高い利回りに見える点に注意

さて、この特別配当と記念配当ですが、一時的な配当と言うことで、株価があまり上昇しない場合があります。来期には元に戻るわけですから、当然と言えば当然ですが。

 

配当は大幅に増えたが、株価が上がらない場合、見かけ上の配当利回りが高くなります。

 

例えば、普通配当では、1株当たりの配当金額を30円出している会社があって、株価が1000円とすると、年間の配当利回りは、3%となります。

 

この会社が今年は創立○○周年と言うことで、記念配当として、20円増額したとします。すると配当利回りは、5%に跳ね上がります。あるいは、特別配当で50円増額したとしたら、8%に跳ね上がります。

配当利回り(3%) = 普通配当(30円) ÷ 株価(1000円) ×100
配当利回り(5%) = (普通配当(30円)+記念配当(20円)) ÷ 株価(1000円) ×100
配当利回り(8%) = (普通配当(30円)+特別配当(50円)) ÷ 株価(1000円) ×100

 

このような場合もありますので、配当の内訳は、押さえておくようにしましょう。

 

記念配当か特別配当かは、会社のホームページ(IRのページ)を見れば、載っていることでしょう。

 

会社四季報であれば、配当金額の後ろに「記」や「特」の記号が付いています。「50記」とあれば、記念配当込みで50円。「80特」とあれば、特別配当込みで80円ということになります。