配当株ポータル

株式投資において、損失が出来ることは、良くあることです。

 

配当株投資においても、この「損切り」は避けて通ることが出来ません。逆に、この損切りと上手く付き合っていくことを考えた方が得策です。

 

では、いつ、どのような場合に、損切りを行えばよいのでしょうか。ここでは配当株投資の観点から「損切り」を見ていきましょう。

 

そもそも配当株に損切りは必要か?

 

あなたは、配当株を選別する際に、ある程度安定的に利益が出ている銘柄を選んでいるはずです。そもそも利益が出ていない会社は配当など出せませんからね。

 

ここで、相場全体が大きく下落して、保有している銘柄も連れ安で、大きく下がったとします。業績や利益に大きな影響がない限り、株価が下落したからと言う理由だけで、配当株を損切りする必要は無いでしょう。

 

株式投資の世界では、例えば「株価が買値から○○%下落したら損切り」みたいなことも言われたりしますが、配当目的の投資において、一律の下落率で損切りの判断をするのは得策ではありません。そもそも、配当株では短期的な値上がりを狙ったものでは無いはずです。

 

しかしながら、株価の下落率ではなくとも、その下落理由によっては損切りの判断が必要となります。

 

例えば、「将来的な業績下方予想で、減配した」、とか。

 

買った理由が、配当期待で、利回りも計算して、魅力的だと判断してから保有しているわけですから、その理由がなくなったら、売却するのが当然と言うのが理屈です。

 

株式投資の世界では、「株価が一律で○○%下落したら、損切り」とか、「買った理由が無くなったら売却」とか、いろいろな言葉がありますが、配当目的主体の投資においては、「買った理由、つまり、配当株として魅力が無くなったから、売却」と考えるのが理にかなってきます。

 

誤解の無いように頂きたいのは、決して「株価が下落しても気にしなくて良い」と言っているわけではありません。「株価が下落したら、その理由は大いに気にする必要がある」と言うことです。

 

業績見通しの下方修正や減配の懸念?

 

では、相場全体の株価のうねりは気にしなくて良いとしても、個別株としては、どうでしょう。

 

配当株投資で、最も明確な損切り(売却)パターンは、配当金が少なくなる「減配」です。「減配」を機に、配当利回りが下がり、魅力も無くなったので、売却と言うことです。

 

ここで注意したいのは、減配したら何があっても売却ということではありません。その会社の配当政策(配当方針)によります。

 

1つは、 ある程度は業績に連動させながら、配当を増減させる方針の会社。景気に左右されやすい業種の会社の場合、よくこの方針が採用されています。減配の幅にもよりますが、そもそもこの方針に賛同して、その会社の株式を買ったわけですから、多少の配当の増減は承知の上と言うことです。減配もあれば増配もありで、長期的に帳尻が合うことを期待して、保有しているタイプです。

 

減配の幅にもよります。年間50円の配当が48円に減配された。さて、売却か、保有か。いろいろな要素と背景が絡みますので、どちらが良いと言うことは出来ませんが。

 

もう1つは、毎年、ある一定の配当金を出す方針の会社。このような方針の会社が減配するには、余程何かあったのか、その理由にも寄りますが、一定の配当金を期待していた、その理由が無くなったわけですから、売却を検討することになります。

 

「減配」と言う明確な理由の他にも、「業績下方修正」と言うような、何とも微妙な場合も多くあります。

 

結局、業績見通しの内容によりますが、将来的にも厳しい状況が続く場合、今後の「減配」の可能性もあるわけです。また「減配」の話かとなりますが、会社の利益の一部を配当に回している訳ですから、利益が出ないと、つまり、業績が悪いと配当も出せなくなるのは当然です。

 

また、明確な「減配」となれば株価も大きく下落することになりますが、「将来的に減配する懸念がある」銘柄には、近づかない方が良いでしょう。既に配当株として保有している場合は、減配が現実化する前に早めに売却するのが良いのでしょうが、業績が回復する可能性もあるわけで、この辺りがなんとも判断の難しいところです。株式投資において、予想が確実に当たるなら苦労はしないですよね。上手く行ったり行かなかったり、予想が間違って精神的に苦しい思いとしながら、また逆に歓喜しながら、前に進んでいく心持ちが必要となりましょう。

 

損切りと分散効果

 

業績や減配を気にするのは理解したとして、そんなに「しょっちゅう」相場をチェックしていられないという方も多くいます。

 

数十銘柄に分散投資している場合、専業投資家でもない限り、個人投資家としては、余程の相場好きでないと、見逃してしまいます。「なんだか株価が大きく下がったぞ」と言うことで調べたら、「知らない間に減配発表していた」と言うことはよくあることです。

 

こんな時にも効果を発揮するのが、複数の銘柄に投資する分散投資です。

 

1つの銘柄、あるいはごく少数の銘柄に集中投資していると、1つの銘柄の下落が大きな痛手を被ることになります。そのような場合、直ぐに手当てをするべく、毎日注意を払って監視する必要があります。

 

多くの複数の銘柄の投資している場合はどうでしょう。

 

例えば、1000万の資金があり、50銘柄に、ほぼ均等に分散投資しているとしましょう。この場合、1つの銘柄への投資額は20万になります。

 

ここで、1つの銘柄が、業績下方修正・減配となった場合、その銘柄は大きく下落します。例えば、10%下落したとしましょう。10%と言えば、大きな下落です。20万円の10%ですから、2万円です。20%下落したとしても、4万円です。「あれ、そんな程度の金額なの」と言うことになりませんか。1000万円を配当株に投資していると、仮に平均配当利回りを3.5%とすると、年間35万円の配当金が入って来るわけですから、必要経費として、相殺と言う考えも出来るでしょう。

 

ここで何をあなたに伝えたいかと言いますと、

・分散投資をしていると、1つの損切りの金額が小さい。
・分散投資をしていると、常に相場を監視して速攻で損切りしなくても、損切りの判断が遅れても、酷いことにはならない。
・損切りは、必要経費として、年間の配当金額と相殺と言う風に考えると、損失の精神的痛手が小さい。

となります。

 

複数の配当株への分散投資には、損切りに対しても、効果的と言うわけです。